恋愛は人を強くすると同時に弱くする。 友情は人を強くするばかりである。
友人同士は未来を語り合わなくても未来に再会することを確信している。 恋人同士は絶えず未来を語り合うが、未来は彼らの恋愛には無い。
友人同士は完全な平等のうちに生きる。 この平等は、まず第一に、 彼らが会ったときに社会上のあらゆる相違を忘れるという事実から生まれる。
習慣は偽りの友を作る。あたかも機会が偽りの恋人を作るように。
恋愛では信じてもらうことが必要であり、 友情では洞察してもらうことが必要である。
われわれは恋愛を夢みるが、友情を夢みることはない。 夢みるのは肉体であるからだ。