遺書
-最後のことば
われらたのしくここにねむる。
離ればなれに生まれ、めぐりあい、短き時を愛に生きしふたり、
悲しく別れたれどここにまた心となりて、とこしえに寄り添いねむる。
西条八十 出典:墓碑銘
私は出来るだけのことをやったのだ。
……あとは神よ、裁きを与えたまえ!
フォーレ
どうか、我々の家族の世話をお願いします。
ロバート・スコット(米・探検家)
露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことは夢のまた夢
豊臣秀吉
よろい戸を開けてくれ。光を……、もっと光を……。
ゲーテ
一生を棒に降りし男ここに眠る。
彼は無価値に生きたり。
高村光太郎 出典:墓碑銘
ながい間、いろいろ親切にして頂いたことを嬉しく思います。
僕はいま誰とも、さりげなく別れてゆきたいのです。
妻と死に別れてから後の僕の作品は、その殆どすべてが、
それぞれ遺書だったような気がします。
原民喜 出典:遺書
これからは誰がシェーンベルグのことを心配してやるのだろう!
マーラー
その枕を持っていってくれ。もう必要ないから。
ルイス・キャロル
(注射をしにきた医者に向かって)私が死んだら、
会いにこないでほしい。
ローランサン
恐ろしい夢を見た。
死者たちの宴に僕が列席している夢を見たんだ。
オスカー・ワイルド
石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ
石川五右衛門
死なせてくれ。……私は怖くない。
ポール・クローデル(仏・作家)