美しい女にはやがて飽きがくる。善良な女には決して飽きはこない。
人生における無上の幸福は、自分が愛されているという確信である。
恋愛の誕生はあらゆる誕生と同じく「自然」の作品である。 愛の技術が介入するのはその後のことである。
一人でいるとき、女たちがどんなふうに時間をつぶすものか。 もしそれを男たちが知ったら、男たちは決して結婚なんてしないだろう。
我々は命あるものを、 使い古したら捨ててしまう靴や身の回りの品のように扱うべきではない。
愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
生きることは病であり、眠りはその緩和剤、死は根本治療。
生きているということは一つの病気である。 誰もがその病気によって死ぬ。
孤独は山になく、街にある。 一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の”間”にある。
「青春が楽しい」というのは迷想である。 青春を失った人達の迷想である。
彼女は彼のことを愛そうを思えば愛せたのに、 彼のことをよく知っていたのでどうしても愛せなかった。
終わりのある愛は悲劇じゃないわ。 終わりのない愛こそ悲劇なのよ。
ひとりの人と友人になるときは、 その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
最初のキスを笑いながら交わして、いざ別れるとなっても、 しんみりとやさしい話をして別れるのが、一番安全でいい。
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。 つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。