正しかろうが間違っていようが、 自分らしく生きよ。 安易に服従してしまう臆病者よりずっと立派だ。
女がいなかったら、男は神のように生きていくだろう。
生活するとは、この世でいちばん稀(まれ)なことだ。 たいていの人は、ただ存在しているだけである。
一足跳びに山の頂上にあがるのも、 一歩一歩としっかりと登ってゆくのも、結局は同じこと。 むしろ一歩ずつ登るほうが途中の草木や風物を見ることができるし、 一歩一歩を慥(たし)かめてきたという自信をつかむことができる。
人生の賭けで得をしようと損をしようと、 賭けるべき肉が一ポンドでも残っていれば、 私はそれを賭けるでしょう。
ヤギだの羊だのを各自がどれくらい持っているかは言えても、 友だちをどれくらい持っているかは言えない。
友情の基礎を作るには、まず女と恋をしなければならない。
運命のなかに偶然はない。 人間はある運命に出会う以前に、自分がそれを作っているのだ。
恋は熱病のようなのもである。 それは意思とは関係なく生まれ、そして滅びる。
ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういう恋だよ。
人生は苦しむためのものではない。 それはただ、一つの所から別の所へと穏やかに進んで行くものなのだ。 ちょうど、天気のよい日に谷間をゆっくり歩いてゆくように。
目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる。
ある人たちにとっては幸福なことが、 他の人たちにとっては不幸なのだ。
素晴らしい人生、 それは青年時代に考えたことが壮年になってから実現されることである。
世間の恋人達を見るがいい。 やっと告白が始まるときにはもう欺(あざむ)いている。