ひとりの人と友人になるときは、 その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
恋人のいる人間に友情を注ごうとすることは、 喉の乾いている人間にパンを与えようとするようなものだ。
真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える。
一方からあまりに大きな重みをかけると、友情は破壊される。
しばらく二人で黙っているといい。 その沈黙に耐えられる関係かどうか。
ある年齢以後になると友人を選ぶよりは、 友人に選ばれる場合の方が多い。
困難な情勢になってはじめて誰が敵か、 誰が味方顔をしていたか、そして誰が本当の味方だったかわかるものだ。
恋愛では信じてもらうことが必要であり、 友情では洞察してもらうことが必要である。
老年は男女間の友情に最も適した時代である。 なぜなら彼らはその頃には、 ちょうど男であり女であることを止めてしまったからである。
友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな。
自分にとって大切なことは、 他人が自分のことをどう考えているかということではなく、 自分が彼らのことをどう考えているかということだ。
友人の果たすべき役割は、間違っているときにも味方すること。 正しいときにはだれだって味方になってくれる。
友情と恋愛は一つの根から生えた二本の植物である。 ただ後者は花をすこしばかり多くもっているにすぎない。
信頼は、年を重ねた胸の中でゆっくりと育つ植物である。
