本当の真実というものはいつでも真実らしくないものだ。 真実をより真実らしく見せるためには、どうしてもそれに嘘を混ぜる必要がある。 だから人間はつねにそうしてきたものだ。
真実のない生というのはあり得ない。 真実とはたぶん、生そのもののことだろう。
一切の書かれたもののうち、 私はただその人がその血をもって書いたものだけを愛する。
真理は生み続ける。いかなるものも、これを止めることはできない。
自己を燈火とし、自己をよりどころとするがよい。 他のものをよりどころとしては成らない。 真理を燈火とし、真理をよりどころとするがよい。 他のものをよりどころとしてはならない。
真理は、我々が持っているもののうちで、もっとも価値あるものだ。 節約しようではないか。
真理を証するもの三つあり、すなわち天然と人と聖書。
個人の自由もつぎの点では制限されねばならない。 つまりかれは外の人達にたいして厄介なものになってはいけない。
人は自由を得たのち、いくらかの歳月を経過しないと、 自由を用いる方法を知らないものだ。
他人の自由を否定するものは、自ら自由を受けるに値しない。
私は少し歴史を学んだ。 それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。 生命以上の価値が存在する、という説と生命に勝るものはない、という説とだ。 人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。 それを何百年、何千年も続けて来た……
個体が造りあげたものもまた、その個体同様に遺伝子の表現型
夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる。
女性の愛というものは、相手に自分を捧げることによって完成され､男性の愛は相手から奪うことによって完成される｡
男の人って、一度女を愛したとなると、その女のためなら何だってしてくださるでしょ。 たった一つ、してくださらないもの、それはいつまでも愛しつづけるってことよ。
何かをうまく語ることは、 何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ。 線の芸術と色の芸術とがあるように、 言葉の芸術だってそれより劣るものじゃない。
陰口をきくのはたのしいものだ。 人の噂が出ると、話ははずむものである。 みんな知らず知らずに鬼になる。 よほど、批評はしたいものらしい。
あなたの内であれ外であれ、 あなたが見るものを変えることなど全く不要。 あなたが見るものを見る目だけを変えなさい。
