「政治家には嘘が許されるが、経営者には嘘は許されない」とは水野重雄氏の言葉である。
経済活動はお互いの信頼関係が基盤となっている。1度不渡りを出した経営者が再起する
ことはまれである。
言葉や数字に真実味が感じられないマネージャーは、周囲から信頼を得られない。
"忙しすぎて考えるための時間がない"
"マネージャーはもっと思索に時間を割くべきである" と主張する人がいる。
しかし、仕事と思索を分けて考えることは、あまり意味がない。
なぜなら、仕事を前に進めるアイディアや活力の源泉は仕事そのものの中にあるからである。
"もっと期限が先ならば もっと人がいれば もっと予算がおおければ ・・・いい仕事ができるのに" と
嘆くマネージャーもいる。
マネジメントとは、
限られたヒト・モノ・カネ・そしてタイムをやりくりし、
それぞれの最大活用を図ることである。
経営の成果は常に、
それに投入された経営資源(ヒト・モノ・カネ・タイムなど)の量との関係で計らねばならない。
我社は永遠の発展を願っているが、それは後継者たちの力のいかんにかかっている。
後継者の育成も、マネージャーの大切な仕事である。
自分が脅威を感じるほどの部下を持つマネージャーは幸せである。
仕事の上では、"したいこと""できること""なすべきこと"の3つのうち、どれを優先さあせて行動すべきであろうか。
"できること"から手をつけるのは堅実なやり方ではあるが、それのみでは大きな発展ははかれない。
"したいこと"ばかりでも問題だ。
将来のため、メンバーに今何をすべきかを見出させ、それが例え苦手なこと、
難しいことであっても挑戦的に取り組んでゆく風土をつくることがマネージャーには求められている。