離婚は事実において結婚の破壊ではない。 むしろ、結婚を維持する第一条件である。
女は二種類に分けられる。 結婚だけを夢見ている独身の女性と離婚だけを夢見ている既婚の女に。
二人の結婚は美しかった。なぜなら彼女は離婚する力を持っていたから。
二人の離婚もまた美しかった。なぜなら彼女は友達となれる心を持っていたから。
幸福な結婚というのは、 いつでも離婚できる状態でありながら、 離婚したくない状態である。
夫と妻の、どちらに離婚の責任があったのか? どちらにもあったのだ。あるいは、どちらにも無かったのである。
人間は判断力の欠如によって結婚し、 忍耐力の欠如によって離婚し、 記憶力の欠如によって再婚する。
離婚はきわめて自然なもので、 多くの家では毎晩、それが夫婦の間に寝ている。
同棲するために結婚し、三人家族になるのを避けるために離婚する。