金を持たずに済ますことにも、金を儲けるのと同じくらいの苦労と価値がある。
貧乏はハシカと同じだ。どうせかかるなら早いほうがいい。 貧乏な家に生まれたことを喜べ。
人生は海、金は船頭である。船頭がいなければ、うまく世渡りができない。
君に金がない理由を教えてやろうか。 それは君が金だけをひたすら愛さないからさ。 金というものはね、何もかも愛するような浮気者には身をまかせないものさ。
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。 つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
財布は、その中に何か入っていなければボロきれと変わらない。
夢はいいものです。そうでなかったら、お金が大事です。
人々はお金で貴いものは買えないという。 そういう決り文句こそ、貧乏を経験したことのない何よりの証拠だ。
金は我々にとって母親でもあるが、また、我々の死でもある。
「貧困は恥ではない」というのは、すべての人間が口にしながら、 誰一人、心では納得していない諺である。
人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
金は底のない海である。このなかに名誉も良心も心理もみんな投げ込まれる。
借金は愚行と犯罪の多産な母親であり、知恵の不足はその父親である。
金を持っている人間は、 貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。