「貧困は恥ではない」というのは、すべての人間が口にしながら、 誰一人、心では納得していない諺である。
金の値打ちがわからないのだったら、 でかけていって誰かに借金を申し込んでみるがいい。
自分のポケットの小銭は、他人のポケットの大金にまさる。
金を持っている人間は、 貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
金がないから何もできないという人間は、 金があってもなにも出来ない人間である。
人々はお金で貴いものは買えないという。 そういう決り文句こそ、貧乏を経験したことのない何よりの証拠だ。
たとえ人の生命を奪っても、財布に手をかけてはならぬ。 人は父親の殺されたのは忘れても、財産の失われたことは忘れないからだ。
悪い人間に親切をすると二度ひどい目にあう。 金を失って、しかも感謝されない。
富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。 富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。 こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い人間になる。
貧困は僕とって必ずしも憎むべきものではなかった。 なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
愚か者は、金を持って死んでいくために、貧乏で暮らす。
金のある者は、金があるために不正をし、 金のない者は、金がないために不正なことをする。
金は天下のまわりものだ。いつもこちらをよけてまわるのが気にくわないが。
金持ち連中の軽蔑には容易に耐えられる。 だが一人の恵まれない人の視線は、私の心の底に深く突き刺さってくる。
神は人間に額に汗して働けと命じている。 銀行に金を積んで、何もしないで食べていこうとするのは人間の掟に反することだ。
私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている。