金を持たずに済ますことにも、金を儲けるのと同じくらいの苦労と価値がある。
あらゆる借金の中で人々は税金を一番払いたがらない。 これは政府に対するなんという諷刺であろうか。
貧困は僕とって必ずしも憎むべきものではなかった。 なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている。
借金は愚行と犯罪の多産な母親であり、知恵の不足はその父親である。
金は天下のまわりものだ。いつもこちらをよけてまわるのが気にくわないが。
悪い人間に親切をすると二度ひどい目にあう。 金を失って、しかも感謝されない。
富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。 富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。 こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い人間になる。
金は底のない海である。このなかに名誉も良心も心理もみんな投げ込まれる。
金は我々にとって母親でもあるが、また、我々の死でもある。
愚か者は、金を持って死んでいくために、貧乏で暮らす。
人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
女房と財布は努めて隠しておけ。 あまりたびたび人に見せると、一日借りられる恐れがある。
金を持っている人間は、 貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
財布は、その中に何か入っていなければボロきれと変わらない。