金持ち連中の軽蔑には容易に耐えられる。 だが一人の恵まれない人の視線は、私の心の底に深く突き刺さってくる。
「金なんていくらあっても天国まで持っていけやしないよ」
金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている。
貧乏はハシカと同じだ。どうせかかるなら早いほうがいい。 貧乏な家に生まれたことを喜べ。
もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
A「あなたが一番影響を受けた本はなんですか」 B「銀行の預金通帳だよ」
金を持っている人間は、 貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
人間のうちの最高の賢者さえも、 金を取りに来る人間よりは、金を持ってくる人間を歓迎する。
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。 つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
ほんとうに大切な自由はただ一つ、「経済的な自由」がそうだ。
人間よりは金のほうがはるかに頼りになりますよ。頼りにならんのは人の心です。
金は肥料のようなものだ。 ばらまけば役に立つが、一ヶ所に積んでおくとひどい臭いがしてくる。
富は海の水に似ている。それを飲めば飲むほど、のどが乾いてくる。
私には、これから一生やっていけるだけの金がある。何も買わなければ。
金がないから何もできないという人間は、 金があってもなにも出来ない人間である。