貧乏人の写真が新聞に出るのは、犯罪を犯したときに限られる。
「金なんていくらあっても天国まで持っていけやしないよ」
金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、 彼がその富をどんなふうに使うかが判るまで、彼をほめてはいけない。
金のある者は、金があるために不正をし、 金のない者は、金がないために不正なことをする。
金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。 しかし、勇気を失うことは全てを失う。
金持ちは世界の隅々にまで従兄弟やおばさんをもっている。 貧乏人が持っている親戚は不幸だけだ。
金がないから何もできないという人間は、 金があってもなにも出来ない人間である。
貧困と希望は母と娘である。娘と付き合っていると母のほうを忘れる。
富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。 富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。 こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い人間になる。
借金を返すということは収入の問題ではない。性質の問題だ。
金こそは――取るに足らぬ人物を第一級の地位に導いてくれる唯一の道である。