魂のこもった青春は、 そうたやすく滅んでしまうものではない。
若い時われわれは学び、年をとってわれわれは理解する。
どんなに暑い陽が照りつけていても、ポケットに十円しかなくても、 僕は輝かしい気持ちで生きている。
酒飲みは自分では節酒していると思っているように、 青年たちはみずからを利口だと思いがちだ。
老人はあらゆる事を信じる。 中年はあらゆる事を疑う。 青年はあらゆる事を知っている。
青春とは、奇妙なものだ。 外部は赤く輝いているが、内部ではなにも感じられないのだ。
大多数の若者は、そのぶしつけと無作法を、 天真爛漫のつもりでいる。
青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましいものだ。
青年よ、大志を抱け! それは金銭に対してでも、自己の利益に対してでもなく、 また世の人間が名声と呼ぶあのむなしいものに対してでもない。 人間が人間として備えていなければならぬ、あらゆることをなし遂げるため、 青年よ大志を抱け。
青春は単なる人生の花盛りではなく、 来るべき結実の秋への準備の季節である。
私も青春のことを懐かしみ、若い人を羨むことがあるが、 しかし、もう一度若くなって世の中を渡ってこなければならぬと思うと、 何よりも先に煩わしい思いがする。
若いときに苦い水を飲まなかったやつは、ひだちが悪いよ。
青春の特権といえば、一言も以ってすれば無知の特権であろう。
十六歳で美しいのは自慢にはならない。 でも六十歳で美しければ、それは魂の美しさだ。