善良だけでは足りない。 何もしないで傍観しているのは愚劣なルールへの同調だ。
明日を精一杯生きるより、今日を精一杯生きなきゃいけない。
哀しみで自分をすり減らしちゃいけない。死んだ人は死んだ人。 人生は生きている者のためにあるのだから。
僕は本を買うとまず結末を読む。読みおえる前に死ぬと困るから。
人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。 だが、物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。 自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も、 あと何回心に思い浮かべるか?せいぜい4,5回思い出すくらいだ。 あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。 だが、人は無限の機会があると思い込んでいる。
「どこかで会ったことがある?」「いや、ないわ」「そう、残念だ」
人生は食パンのような普通の年が多いが、ハムや辛子の年もある。 辛子も一緒に噛み締めなきゃならん。
噂とはいい加減なものだ。たいてい噂のほうがよくできている。
十二才の時のような友達はもう二度できない……もう二度と…。
「最近は親しい友人にもだまされる」 「それが友人というものだ」
鼠の気持ちではチーズしか得られない。 大きい獲物を得ようとするなら狼の気持ちになれ。
恋とはサメのようなものだ。常に前進してないと死んでしまう。
「金なんていくらあっても天国まで持っていけやしないよ」
悪党とつきあうのもいいものだ。自分の良さが分かる。
恋をすると頭に火がついて、 それが身体中かけめぐって爪先まで下りて耳鳴りが残る。