人生の半分はトラブルで、 あとの半分はそれを乗り越えるためにある。
恋をすると頭に火がついて、 それが身体中かけめぐって爪先まで下りて耳鳴りが残る。
人の生き方に反対でも、変えさせるのはよくないわ。それに大抵手遅れだし。
スプートニクに乗って、宇宙に飛ばされたライカ犬のことを思えば、 僕の不幸なんてちっぽけなモノだ。
希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない。
「いいことがある。僕達は結婚しよう」 「もっといいことがあるわ。結婚しないでおきましょう」
「人生最良の時は結婚式の日だった」「最悪の時は?」「それ以後の毎日」
死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。
立派に死ぬことは難しいことではない。 立派に生きることが難しいのだ。
戦争は常に人間の最悪の部分を引き出す。 平和な時ならあいつも普通の男だ。
自分を好きになったほうがいい。 長く付き合うんだから。
子供っぽい空想遊びはそれで終わった。成長とともに信じる心は薄れる。 そう望んだからではなく、それが現実なのだ。
若いころは希望の火が赤々と燃えていた。 歳をとると口火がついているだけで幸せだ。
噂とはいい加減なものだ。たいてい噂のほうがよくできている。
「どこかで会ったことがある?」「いや、ないわ」「そう、残念だ」
僕は平和が怖い。何よりも怖い。……地獄を隠しているような気がしてね。
「君の話すことは、全部本に書いてある。君から学ぶことは何もない」