自分を好きになったほうがいい。 長く付き合うんだから。
悪党とつきあうのもいいものだ。自分の良さが分かる。
子供っぽい空想遊びはそれで終わった。成長とともに信じる心は薄れる。 そう望んだからではなく、それが現実なのだ。
「どこかで会ったことがある?」「いや、ないわ」「そう、残念だ」
希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない。
「マーちゃん、俺たちもう、終わっちゃったのかな?」 「バカヤロウ! まだはじまっちゃいねぇよ!」
恋というものは、オーバーのように、 着たり脱いだりできるものじゃないんだ。
死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。
人生は食パンのような普通の年が多いが、ハムや辛子の年もある。 辛子も一緒に噛み締めなきゃならん。
善良だけでは足りない。 何もしないで傍観しているのは愚劣なルールへの同調だ。
「君は会うたびに美しくなる」 「会ったのはついさっきよ」 「その間に美しくなった」
若いころは希望の火が赤々と燃えていた。 歳をとると口火がついているだけで幸せだ。
「あなた幸せなの?」 「あんまり幸せじゃないわ。でも人生ってそんなものよ。 私、ずっと悪いことを恐れて、いいことを取り逃してきたのね」