人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。
Human being is a reed of one stalk. It is the weakest existence naturally. However , it is a thinking reed .
どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。 救いのない運命というものはない。
災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。
俺たちの一生を台無しにするのは、 運なんて言うものじゃない。人間なんだ。
ねえ、あなた。話をしながらご飯を食べるのは楽しみなものね。
結婚なんてつまらない。 死ぬまで夫婦の約束を守らなくちゃならないんだもの。 そんなバカげた約束を誰ができて?明日どんな風が吹くか、神様だってご存知ないわ。
結婚をしないで、なんて私は馬鹿だったんでしょう。 これまで見たものの中で最も美しかったものは、 腕を組んで歩く老夫婦の姿でした。
空は女の恋のようなものであり、海は男の恋のようなものである。 それぞれ下と上とで区切りに限界があることに気付かない。
自ら進んで求めた孤独や他者からの分離は、 人間関係から生ずる苦悩に対してもっとも手近な防衛となるものである。
一人の男だけ見つめている女と 一人の男からいつも目をそらす女は、 結局似たようなものである。
お互い友人だといっても、それを信じるのは愚か者。 この名ほど世間にありふれたものはなく、その実ほど天下にまれなものはない。
自愛、自識、自制、 この三者だけが人生を導いて高貴な力に至らしめるものである。
結婚生活の意は雨のようなものだ。 初めに人はこう言う。「一体、いつ降り始めたのだろうか?」 二度目の雨でこう言う。「もう雨はたくさんだ」 そして三度目の雨でこう言う。「もう、本当にあきあきした」
愛することによって失うものは何もない。 しかし、愛することを怖がっていたら、何も得られない。
命というものは、はかないからこそ、 尊く、厳かに美しいのだ。
女というものは幸福な人間を愛することが出来るかどうか私には分からない。 愛する男に少しの憐れみも感じなかったような女は、 多分恋とはどういうものか知らない女であろう。
真実の愛は幽霊のようなものだ。 誰もがそれについて話をするが、それを見た人はほとんどいない。
「人生は重大なものだ。快楽などデザートだ」 「あら、デザートは好きよ」
結婚は一切のものを呑み込む魔物と絶えず戦わなくてはならない。 その魔物とはすなわち―――習慣のことだ。