まともな男は、三十歳すぎたら恋なんかしないね。 体のほうにガタがきはじめるから。
愚か者は、金を持って死んでいくために、貧乏で暮らす。
「僕はずっと山に登りたいと思っている。……でも明日にしよう」 おそらくあなたは永遠に登らないでしょう。
このところずっと、私は生き方を学んでいるつもりだったが、 最初からずっと、死に方を学んでいたのだ。
結婚は夫、または妻によって創り出されるものではなく、 逆に夫と妻とが結婚によって創られるのだ。
天国はすごくいいところらしい。 だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから。
女は初めてできた恋人をいつまでも離すまいとする。 第二の恋人が出来ないかぎり。
青春の時期は、いつの時代でも恥多く悩ましいものだ。 もう一度やれと言われてもお断りしたい。
あたかも良く過ごした一日が、安らかな眠りをもたらすように、 良く生きられた一生は、安らかな死をもたらす。
不本意な結婚をした男にとって、彼女は妻ではない。敵だ。
昨日まで人のことかと思いしがおれが死ぬのかそれはたまらん
あなたは女だ。 だからこの世の中に愛ほど美しいものはないと思うに違いない。 しかし、私は男だ。いくらでもかわりの女を見つける。
結局のところ、最悪の不幸は決して起こらない。 たいていの場合、不幸を予期するから悲惨な目に会うのだ。
充実した一時間は忘却と不注意の数世紀より価値がある。
もしも人から、なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、 「それは彼が彼であったから、私が私であったから」と答える以外には、 何とも言いようがないように思う。
女と別れるごとに、自分の中でなにかが死ぬのを感じた。
現代の女性は、あらゆることを理解する。 ただ、自分の亭主のことだけは理解しない。
男の人って、一度女を愛したとなると、そ の女のためならなんだってしてくださるでしょ。 たった一つ、してくださらないもの。それはいつまでも愛しつづけるってことよ。