人生の目的に対する疑問は無限といってよいほどにしばしば提出されてきているが、 ついぞ満足できるような答えが与えられたことはない。 また、そのような答えはおそらく決して許されないものなのだろう。
人生は一頭の馬である。軽快なたくましい馬である。 人間はそれを騎手のように大胆に、しかも細心に取り扱わなければならない。
なぜ美人はいつもつまらぬ男と結婚するのだろう。 賢い男は美人と結婚しないからだ。
金は天下のまわりものだ。いつもこちらをよけてまわるのが気にくわないが。
自分の命を愛しても憎んでもいけない。 だが生きている限りは命を大切にするがよい。 長く生きるか短命に終わるかは天に任せるがよい。
学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない
安全な道を求める人は、 痛みを与えることのない義手義足に取り替えるために 自分の手足を切り離す人みたいなものである。
我々はつねに自分自身に問わなければならない。 もしみんながそうしたら、どんなことになるだろうと。
青春期を何もしないで過ごすよりは、青春期を浪費する方がましである。
科学は農薬を生み出すが、それを使うなとは言ってくれない。
人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、 生きているということを実感することもできない
孤独は内に閉じこもることではない。 孤独を感じるとき、試みに、自分の手を伸ばして、じっと見詰めよ。 孤独の感じは急に迫ってくるであろう。
人間的に言えば死にもよいところがある。 老いに決着をつけねばならないからだ。
金持ち連中の軽蔑には容易に耐えられる。 だが一人の恵まれない人の視線は、私の心の底に深く突き刺さってくる。
深く愛していたものを憎むことはなかなかできない。 火は消し方が悪いと、まもなく、また燃え上がる。
「あなたは愛してるって言ってくれたことがないのね」 「そんなこと知ってると思ってた」 「女は、それを聞きたいものなのよ」
臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、 勇者は一度しか死を経験しない。
ハンカチ――顔に関してさまざまの汚ならしい役割を果たすのに使われる絹またはリネンの小さな四角い布。 特に葬儀の際に泣いていないことを隠すのに役立つ。