安全な道を求める人は、 痛みを与えることのない義手義足に取り替えるために 自分の手足を切り離す人みたいなものである。
我々はつねに自分自身に問わなければならない。 もしみんながそうしたら、どんなことになるだろうと。
恋はスペインの宿に似ている。 あるものといえば自分が持ってきたものばかり。
わたしの人生をわたしはコーヒースプーンで測ってきた。
女達は、なぜとか、どうしてとかいう事を抜きにして愛されることを願う。 可愛らしいとか、善良だとか、上品だとか、頭がいいとかいう理由ではなく、 彼女らは彼女自身でありたいからだ。
深く愛していたものを憎むことはなかなかできない。 火は消し方が悪いと、まもなく、また燃え上がる。
「あなたは愛してるって言ってくれたことがないのね」 「そんなこと知ってると思ってた」 「女は、それを聞きたいものなのよ」
ハンカチ――顔に関してさまざまの汚ならしい役割を果たすのに使われる絹またはリネンの小さな四角い布。 特に葬儀の際に泣いていないことを隠すのに役立つ。
金を持たずに済ますことにも、金を儲けるのと同じくらいの苦労と価値がある。
一人を失ったからといって嘆くことはない。 男と女は半分ずついるのだから。
死んでみたところでなんの役に立つのだろうか? まだ死ぬには早すぎる。 せっかく自分のために生まれてきたものを全部自分のものにしもせずに あの世に旅立つなんて、 果たして僕のすべきことだろうか。
人生は、私たち一人一人が、それぞれの目を通して見ている映画です。 そこに何が起こっているのか、ということは大した違いはありません。 それをどのように受け取るかが重要なのです。
私たちは他人を愛して生涯の半分を過ごし、 他人の文句を言って残りの半分を過ごす。
若き日の恋なんてな、 老いたる男が老妻に抱く愛に比べたらまるで軽薄じゃよ。
誤りと無知とによって作られた幸福など、私は欲しくない。
もっとも偉大な人々は、人に知られることなく死んでいった。 人々が知るブッダやキリストは、第二流の英雄なのだ。
少しの悲しみもない純粋な幸福なんて、めったにあるものではない。
意味を求めたってはじまらないよ。人生は欲望だ。意味などどうでもいい。
幸福だから笑うわけではない。 むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい。