君に金がない理由を教えてやろうか。 それは君が金だけをひたすら愛さないからさ。 金というものはね、何もかも愛するような浮気者には身をまかせないものさ。
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
女は愛されることを求め、理解されることを求めない。
夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。 また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる。
青春ほど死の翳(かげ)を負い、死と背中合せな時期はない。
美しい女にはやがて飽きがくる。善良な女には決して飽きはこない。
一人でいるとき、女たちがどんなふうに時間をつぶすものか。 もしそれを男たちが知ったら、男たちは決して結婚なんてしないだろう。
我々は命あるものを、 使い古したら捨ててしまう靴や身の回りの品のように扱うべきではない。
愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
終わりのある愛は悲劇じゃないわ。 終わりのない愛こそ悲劇なのよ。
人生はせいぜいのところ、強情な子供みたいなものだ。 寝ついてしまうまでは静かにさせておくために遊ばせたり、 少し機嫌を取ったりしなければならないが、眠り込めば心配はおしまいである。
男と交際しない女は次第に色褪せる。女と交際しない男は次第に阿呆になる。
「いいことがある。僕達は結婚しよう」 「もっといいことがあるわ。結婚しないでおきましょう」
友情とは名ばかりのものだ。 私はどんな人間も愛さない。兄弟すら愛さない。 兄のジョセフだけは少し愛している。 ただし、それも習慣上からである。
人生はつくるものだ。 必然の姿などというものはない。
財布は、その中に何か入っていなければボロきれと変わらない。
平らな道でもつまずくことがある。 人間の運命もそうしたものだ。 神以外に誰も真実を知るものはないのだから。
恋は富よりもはるかに強い。 けれど恋はその力を借りなければならない。
結婚する前、 男はあなたの言った言葉を夜中にあれこれと考えて一晩眠れずに過ごすが、 結婚した後は、あなたの話がまだ終わらないうちに眠ってしまうものなんです。
快楽の対象とされていないのは、愛されている女性である。