僕はどうやらこの世における一個の旅人に過ぎないようだ。 君たちとてそれ以上のものだろうか?
恋の口説は、できるだけくどくて、長いほうがよろしい。 女の心というものは、決して石でできあがっているものではないのだから。
体のほうはわりと早く許すけど、心はなかなか許さない女もいる。
真の幸福は孤独なくしてはありえない。 堕天使が神を裏切ったのは、天使たちの知らない孤独を望んだために違いない。
私は大部分の時を孤独で過ごすのが健全なことであるということを知っている。 最も善い人とでも一緒にいるとやがて退屈になり散漫になる。 わたしは独りでいることを愛する。 わたしは孤独ほど付き合いよい仲間を持ったことがない。
他人の後ろから行くものは、けっして前進しているのではない。
古くなって値打ちが出るものを私は二つしか知らない。酒と恋する男である。
結婚というのは宝くじのようなものだ。 ただし当たらなかったからってその券を破り捨てるわけにはいかない。
我々の人生が素晴らしく、またうまく生きられるには、 我々がそれをはっきりと理解していたかどうかが重要なのではない。 ともすれば、我々が軽蔑しがちな方面から生活が豊かになることが多いのである。
どこで死が我々を待っているか分からないのだから、 いたるところで待とうではないか。 死を予測するのは自由を予測することである。
翻訳は女性のようなものである。 美しければ忠実じゃないし、忠実であれば、きっと美しくない。
真の友情は、前と後ろ、どちらから見ても同じもの。 前から見ればバラ、後ろから見ればトゲなどというものではない。
この世は一冊の美しい書物である。 しかしそれを読めない人間にとっては何の役にも立たない。
我々は他人が幸福でないのを当たり前だと考え、 自分自身が幸福でないことにはいつも納得がいかない。
何をするにも時間は見つからないだろう。 時間が欲しければ自分で作ることだ。
まだ死ぬ気はない。 だが、もし死ぬとしたら、時と場所は自分で選ぶ。