愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
生きることは病であり、眠りはその緩和剤、死は根本治療。
生きているということは一つの病気である。 誰もがその病気によって死ぬ。
孤独は山になく、街にある。 一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の”間”にある。
「青春が楽しい」というのは迷想である。 青春を失った人達の迷想である。
彼女は彼のことを愛そうを思えば愛せたのに、 彼のことをよく知っていたのでどうしても愛せなかった。
終わりのある愛は悲劇じゃないわ。 終わりのない愛こそ悲劇なのよ。
ひとりの人と友人になるときは、 その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。 つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
人生はせいぜいのところ、強情な子供みたいなものだ。 寝ついてしまうまでは静かにさせておくために遊ばせたり、 少し機嫌を取ったりしなければならないが、眠り込めば心配はおしまいである。
未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである
過去のことは過去のことだといって片付けてしまえば、 それによって、我々は未来をも放棄してしまうことになる。
男と交際しない女は次第に色褪せる。女と交際しない男は次第に阿呆になる。
恋人のいる人間に友情を注ごうとすることは、 喉の乾いている人間にパンを与えようとするようなものだ。
「いいことがある。僕達は結婚しよう」 「もっといいことがあるわ。結婚しないでおきましょう」
他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。 ふりかけるとき、自分にも数滴はかかる。
真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える。
友情とは名ばかりのものだ。 私はどんな人間も愛さない。兄弟すら愛さない。 兄のジョセフだけは少し愛している。 ただし、それも習慣上からである。