人は反感から愛へ向かう。 だが愛することから始めて反感に達する場合には、けっして愛には戻らない。
私達は踏みなれた生活の軌道から放り出されると、 もうダメだ、と思います。 しかし、実際はそこに、ようやく新しい良いものが始まるのです。 生命のある間は幸福があります。
恋には二種類ある。 その一つは、人を誰でも見苦しいものにしてみせる"満たされない恋"であり、 他の一つは、人を誰でも白痴にする"満たされた恋"である。
恋には経験というものはない。 なぜなら、そのときにはもう恋していないのだから。
誰も称賛してくれる者がいなくても自分のことは自身で称えよ。
もし本当に死の精髄を見たければ、 生の実体に向けて心をいっぱいに開きなさい。 なぜなら、川と海が一体であるように、生と死は一体だからである。
人間は、死、悲惨、無知を癒すことができなかったので、 自己を幸福にするために、それらを敢えて考えないように工夫した。
恋の悩みほど甘いものはなく、恋の嘆きほど楽しいものはなく、 恋の苦しみほど嬉しいものはなく、恋に苦しむほど幸福なことはない。
金持ちは世界の隅々にまで従兄弟やおばさんをもっている。 貧乏人が持っている親戚は不幸だけだ。
一見して人生には何の意味もない。 しかし一つの意味もないということはあり得ない。
私の疲れた心よ。生きるということはなんと困難なことだろうか。
時間を浪費するな、人生は時間の積み重ねなのだから。
幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。
日曜学校のクラスに金髪の美しい少女がいた。 私は一目ぼれだった。妻となった今も私の気持ちは変わっていない。
青年にすすめたいことは、ただ三語につきる。 すなわち働け、もっと働け、あくまで働け。
人の運命を決定するのは、 その人が自分自身をいかに理解しているかということである。