私は生きているときに、死以外のあらゆるものに対して備えをしていた。 今、私は死なねばならぬ。そして、まだなんの備えもない。
私を他の連中と比較しないでいただきたいね。 第一にあなたは私という人間を知っていない。 ――それに、他の連中のことも知っていない。
結婚するとき、私は女房を食べてしまいたいほど可愛いと思った。 今考えると、あのとき食べておけばよかった。
死ぬよりも、生きているほうがよっぽど辛いときが何度もある。 それでもなお生きていかねばならないし、また生きる以上は努力しなくてはならない。
諸君は一緒にいる人々よりも、 けっして利口に思われてはならないし、 また、より物知りに見られてはいけない。
恋する男たちは泥棒と同様、はじめは用心するが、 次第に用心を忘れ、恋にとりつかれてしまう。
青年たちは判断するよりも発明すること、 評議するよりも実行すること、 決まった仕事をするよりも新しい企てに適している。
人生が死より恐ろしいところでは、あえて生きることが最後たる真の勇気である。
もし人生をやり直すのだったら、私は結婚しないでしょう。
あなたがもし孤独を恐れるのならば、結婚すべきではない。
人生は全て次の二つから成り立っている。 したいけど、できない。できるけど、したくない。
どんな男でも、ある女性を自分のものにしようとするときは、 その人が自分の愛に最もふさわしい女性であり、 自分がこんなに夢中になるのももっともなことだと思いこんでいるのである。 そして、それが迷いであったと気づくのは、 あとになって別の女を愛するようになったときである。
なんと速やかに我々はこの地上を過ぎて行くことだろう。 人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、 最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。 しかもその間の期間の四分の三は、 睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。 人生は短い。
あの女が落とした扇子を拾え。 どうしたらよいか分からなくても構わないから。
もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、 そこにはなにか楽しんでいるものがあると思って差し支えない。 なぜならば、本当にみじめさだけしかないとしたら、 その人はそんなことを口にしないだろうから。
結婚生活を末永く導いてゆくものは、普通の意味での恋愛でもなく、 また情痴の世界でもなく、それらを経た後に来る慈悲 ――人間のあるがままの姿への愛情であろう。
貧困は僕とって必ずしも憎むべきものではなかった。 なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
幸福になりたいのだったら、 人を喜ばすことを勉強したまえ。