死の恐怖は、解決されない生の矛盾の意識にすぎない。
死は救いとは言いながら、そうは悟りきれぬものである。
死とは、私達に背を向けた、光のささない生の側面である。
眠い人が眠るように、 瀕死の人は死を必要としているのです。 抵抗が間違いで無駄だというときが、いずれきますよ。
死ぬということは、生きているよりいやなことです。 けれども、喜んで死ぬことが出来れば、くだらなく生きているよりは幸福なことです。
虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。 保険に入っていれば金を残す。
生まれた以上死なねばならぬ、 ということ以外確実なことはなし。
我々は命あるものを、 使い古したら捨ててしまう靴や身の回りの品のように扱うべきではない。
私が死んだとき、一匹の蝿がうなるのを聞いた。 部屋の中の静寂は、嵐の高まりの間の大気の静寂のようだった。
もし本当に死の精髄を見たければ、 生の実体に向けて心をいっぱいに開きなさい。 なぜなら、川と海が一体であるように、生と死は一体だからである。
このお盆に生きている全部の人間は、単に今年度の生き残り分にすぎない。
死ぬなら楽に死ぬ。 苦しむなら治る。 どっちかにしてもらいたい。 苦しんだ上に死ぬなんて理屈に合わぬ。
人生はほんの一瞬のことに過ぎない。 死もまたほんの一瞬である。
生きるべきか、死すべきか。それが疑問だ。
To be, or not to be : that is the question.
死は生の対極としてではなく、その一部として存在する。