多くの女性を愛した人間よりも、 たった一人の女性だけを愛した人間のほうが、 はるかに深く女というものを知っている。
人間の一生のあらゆる行動のうちで、 結婚は他人に関係することの最も少なきものである。 だがそれはまた、あらゆる行動の中で他人に干渉されることの最も多きものである。
女房に愛される技術というものは発明されないものだろうか。
結婚生活の意は雨のようなものだ。 初めに人はこう言う。「一体、いつ降り始めたのだろうか?」 二度目の雨でこう言う。「もう雨はたくさんだ」 そして三度目の雨でこう言う。「もう、本当にあきあきした」
家が必要なら、できあがっているのをとれ。 妻が必要なら、できあがったのはとるな。
「結婚を考えたことはないのか」 「あるさ。でも考えるのとするのは違う」
結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ。
女はみんな結婚するほうがいい、 男は一人も結婚しない方がいい。
結婚生活――この寂しい海原を乗り越えて行く羅針盤はまだ発見されていない。
男はみんな賭博師だ。でなきゃ結婚なんてしやしない。
離婚はきわめて自然なもので、 多くの家では毎晩、それが夫婦の間に寝ている。
一窯のパンを焼き損ねれば一週間、
収穫が悪ければ一年間、
不幸な結婚をすれば一生を棒に振る。
ねえ、あなた。話をしながらご飯を食べるのは楽しみなものね。
三週間互いに研究しあい、 三ヶ月間愛し合い、 三年間喧嘩をし、 三十年間我慢しあう。 そして子供達が同じことをまた始める。
愛情がこもっていて無口な人こそ、人生の伴侶としてふさわしい。
結婚したらいろいろ分かってきますよ。いままでは半分謎だったことが。
男は退屈から結婚し、女は好奇心から結婚する。そして双方とも失望する。