幸福な結婚というのは、 いつでも離婚できる状態でありながら、 離婚したくない状態である。
娘が三人の求婚者にいやだといってしまったら、 今度は自分から行って求婚しなければならない。
結婚するやつは馬鹿だ。しないやつは――もっと馬鹿だ。
結婚式もお葬式も同じようなものです。 違うのは、もらったお花の香りを自分でかげることくらいよ。
できるだけ早く結婚することは女のビジネスであり、 できるだけ結婚しないでいることは男のビジネスである。
結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ。
結婚というのは宝くじのようなものだ。 ただし当たらなかったからってその券を破り捨てるわけにはいかない。
恋する人のために食事の支度をしている女の姿ほど、胸打つものはない。
不本意な結婚をした男にとって、彼女は妻ではない。敵だ。
結婚は雪景色のようなものである。 はじめはきれいだが、やがて雪解けしてぬかるみができる。
結婚とは、熱病とは逆に、発熱で始まり悪寒で終わる。
結婚生活の意は雨のようなものだ。 初めに人はこう言う。「一体、いつ降り始めたのだろうか?」 二度目の雨でこう言う。「もう雨はたくさんだ」 そして三度目の雨でこう言う。「もう、本当にあきあきした」
急いで結婚する必要はない。 結婚は果物と違って、いくら遅くても季節はずれになることはない。
結婚は、多くの短い愚行を終わらせる。一つの長い愚鈍として。
三週間互いに研究しあい、 三ヶ月間愛し合い、 三年間喧嘩をし、 三十年間我慢しあう。 そして子供達が同じことをまた始める。
結婚をしないで、なんて私は馬鹿だったんでしょう。 これまで見たものの中で最も美しかったものは、 腕を組んで歩く老夫婦の姿でした。
女が再婚する場合は先夫を嫌っていたからで、 男が再婚する場合は先妻を熱愛していたからだ。 女は運を試し、男は運を賭けるのだ。
男は退屈から結婚し、女は好奇心から結婚する。そして双方とも失望する。