貸すならば、なくしても惜しくないだけの額を貸すことだ。
運命は我らを幸福にも不幸にもしない。 ただその種子を我らに提供するだけである。
男は別れの言い方が分からない。 女はそれを言うべき時が分からない。
僕は平和が怖い。何よりも怖い。……地獄を隠しているような気がしてね。
男と女の間に友情はあり得ない。 情熱、敵意、崇拝、恋愛はある。しかし友情はない。
結婚とはセルフサービスの食事のようなものだ。 自分の欲しい料理を選んだ後で、隣りの人たちのお皿の中身を見る。 そして、どうして自分は彼らと同じ物を選ばなかったのだろうと自問するのである。
青春とは、奇妙なものだ。 外部は赤く輝いているが、内部ではなにも感じられないのだ。
若い時われわれは学び、年をとってわれわれは理解する。
人生は道路のようなものだ。 一番の近道は、たいてい一番悪い道だ。
もし私が神だったら、 私は青春を人生の終わりにおいただろう。
私は運命の喉首を締め上げてやるのだ。 決して運命に圧倒されないぞ。 この人生を千倍も生きたなら、どんなに素敵だろう。
友情は静かな月のように、太陽の現れない前の大空に輝く。 だが、恋の光を受けるとすぐに色褪せてしまう。
この社会に存在している恋愛は、 二つの気まぐれの交換と、二つの表皮の触れあいにすぎない。
他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。 しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。