真面目に恋をする男は、 恋人の前では困惑し、拙劣であり、愛嬌もろくに無いものである。
人生の小さな不幸せは、 我々が大きな不幸を乗り越えていくのを助けてくれる。
科学は農薬を生み出すが、それを使うなとは言ってくれない。
わたしの人生をわたしはコーヒースプーンで測ってきた。
人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、 生きているということを実感することもできない
勇敢な男は自分自身のことは最後に考えるものである。
孤独は内に閉じこもることではない。 孤独を感じるとき、試みに、自分の手を伸ばして、じっと見詰めよ。 孤独の感じは急に迫ってくるであろう。
女達は、なぜとか、どうしてとかいう事を抜きにして愛されることを願う。 可愛らしいとか、善良だとか、上品だとか、頭がいいとかいう理由ではなく、 彼女らは彼女自身でありたいからだ。
金持ち連中の軽蔑には容易に耐えられる。 だが一人の恵まれない人の視線は、私の心の底に深く突き刺さってくる。
深く愛していたものを憎むことはなかなかできない。 火は消し方が悪いと、まもなく、また燃え上がる。
恋愛が与えうる最大の幸福は、 愛する人の手をはじめて握ることである。
「あなたは愛してるって言ってくれたことがないのね」 「そんなこと知ってると思ってた」 「女は、それを聞きたいものなのよ」
女は男に欠点があるからこそ愛するのだ。 男に欠点が多ければ女は何もかも許してくれる。 我々の知性さえもだ。
友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。
臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、 勇者は一度しか死を経験しない。
ハンカチ――顔に関してさまざまの汚ならしい役割を果たすのに使われる絹またはリネンの小さな四角い布。 特に葬儀の際に泣いていないことを隠すのに役立つ。
死ぬことは悪くない。死について考えることから解放してくれるから。