ライオンの雄にはたてがみがあり、孔雀には豪勢な羽があるが、 人間の男には三つボタンの背広しかない。
人は習慣を好む、 なぜならばそれを作ったのは自分だから。
若いころは希望の火が赤々と燃えていた。 歳をとると口火がついているだけで幸せだ。
ここには夜と昼とがある。 太陽と月と星がある。 荒地を渡る風ごときものがある。 人生は大変甘美なものだよ。 兄弟達よ。死のうなどとは愚かなことだよ。
どの女性も一生に一人、強くて責任感のある男性を必要とする。 この安全を手にすると、彼女は本当にしたいことに取りかかる事ができる。 すなわち、弱くて無責任な男と恋をするのだ。
結婚は多くの苦痛を持つが、独身生活は喜びを持たない。
我々の人生は我々の後にも前にも、側にもなく、我々の中にある。
過去は常に、今から見れば実際の過去より美しく思える。 過去が楽しいのは、過去が今ここにないからに過ぎない。
愛は、この世に存在する。 きっと、ある。見つからぬのは愛の表現である。その作法である。
自分こそ正しい、という考えが、 あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。 これほどばかげていて根拠のない考えはない。
金がないから何もできないという人間は、 金があってもなにも出来ない人間である。
我々は、自ら幸、不幸をつくって、 これに運命なる名称をつける。
男はあまりに早く人生を知りすぎ、女はあまりに遅く知りすぎる。
不幸なる人々は、さらに不幸な人々によって慰められる。