恋愛は恋愛によって始まる。 従っていかに強い友情からも弱い恋にしか移行できない。
友情と恋愛とは人生の幸福を生み出す。 ちょうど二つの唇が、魂を有頂天にするキスを生みだすように。
友人同士は完全な平等のうちに生きる。 この平等は、まず第一に、 彼らが会ったときに社会上のあらゆる相違を忘れるという事実から生まれる。
友人の女房と寝てはいけないという。 しかし、それではいったい誰と寝ればいいのか。
ある男がはじめて君をあざむいたときには、 彼を辱めるがいい。 しかし、その男がもう一度君をあざむいたとしたら、 君自身を恥じるがいい。
習慣は偽りの友を作る。あたかも機会が偽りの恋人を作るように。
友情が恋愛になるときには、二つの川のように混ざりあり、 有名なほうが他方の名を吸収する。
十二才の時のような友達はもう二度できない……もう二度と…。
「最近は親しい友人にもだまされる」 「それが友人というものだ」
三人の信用するに足る友がいる。老妻、老犬、それと貯金。
友情とは、誰かに小さな親切をしてやり、 お返しに大きな親切を期待する契約である。
もっとも親しき友人というのは、つねに兄弟のように退屈である。
友情のための最大の努力は、 友人に我々の欠点を見せることではない。 彼に彼の欠点を悟らせることだ。
友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。