真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える。
酒が作り出した友情は、酒のように一晩しかもたない。
困難な情勢になってはじめて誰が敵か、 誰が味方顔をしていたか、そして誰が本当の味方だったかわかるものだ。
三人の信用するに足る友がいる。老妻、老犬、それと貯金。
ヤギだの羊だのを各自がどれくらい持っているかは言えても、 友だちをどれくらい持っているかは言えない。
友情のための最大の努力は、 友人に我々の欠点を見せることではない。 彼に彼の欠点を悟らせることだ。
われわれは恋愛を夢みるが、友情を夢みることはない。 夢みるのは肉体であるからだ。
友情は静かな月のように、太陽の現れない前の大空に輝く。 だが、恋の光を受けるとすぐに色褪せてしまう。
ある年齢以後になると友人を選ぶよりは、 友人に選ばれる場合の方が多い。
友情は不変といってよいが色と恋が絡めば話は別になる。
真の友情は、前と後ろ、どちらから見ても同じもの。 前から見ればバラ、後ろから見ればトゲなどというものではない。
広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ。
友情と恋愛とは人生の幸福を生み出す。 ちょうど二つの唇が、魂を有頂天にするキスを生みだすように。