お互い友人だといっても、それを信じるのは愚か者。 この名ほど世間にありふれたものはなく、その実ほど天下にまれなものはない。
友人に不信をいだくことは、 友人にあざむかれるよりもっと恥ずべきことだ。
恋愛というものは、振幅が大きくて、情熱の波に弄ばれます。 友情は静かで安定した流れを辿ります。
友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。
恋人のいる人間に友情を注ごうとすることは、 喉の乾いている人間にパンを与えようとするようなものだ。
友情と恋愛とは人生の幸福を生み出す。 ちょうど二つの唇が、魂を有頂天にするキスを生みだすように。
人生から友情を除かば、世界から太陽を除くにひとし。
数多い恋人の情を集めても、我が胸に燃える友情の火には及ばぬ。
三人の信用するに足る友がいる。老妻、老犬、それと貯金。
困難な情勢になってはじめて誰が敵か、 誰が味方顔をしていたか、そして誰が本当の味方だったかわかるものだ。
友情が恋愛になるときには、二つの川のように混ざりあり、 有名なほうが他方の名を吸収する。
真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。 友人が無ければ世界は荒野に過ぎない。
真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える。
しばらく二人で黙っているといい。 その沈黙に耐えられる関係かどうか。
悪党とつきあうのもいいものだ。自分の良さが分かる。
習慣は偽りの友を作る。あたかも機会が偽りの恋人を作るように。
友人とは、あなたについてすべてのことを知っていて、 それにもかかわらずあなたを好んでいる人のことである。
多くの愚者を友とするより、 一人の知者を友とするべきである。