多くの愚者を友とするより、 一人の知者を友とするべきである。
友情は静かな月のように、太陽の現れない前の大空に輝く。 だが、恋の光を受けるとすぐに色褪せてしまう。
十二才の時のような友達はもう二度できない……もう二度と…。
友情は永続的なものの感情を与え、恋愛は永遠的なものの感情を与える。 しかし、両者とも後に残るのものはエゴイズムだけである。
恋愛では信じてもらうことが必要であり、 友情では洞察してもらうことが必要である。
友人同士は完全な平等のうちに生きる。 この平等は、まず第一に、 彼らが会ったときに社会上のあらゆる相違を忘れるという事実から生まれる。
友人の女房と寝てはいけないという。 しかし、それではいったい誰と寝ればいいのか。
数多い恋人の情を集めても、我が胸に燃える友情の火には及ばぬ。
真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。 友人が無ければ世界は荒野に過ぎない。
ヤギだの羊だのを各自がどれくらい持っているかは言えても、 友だちをどれくらい持っているかは言えない。
人生から友情を除かば、世界から太陽を除くにひとし。
しばらく二人で黙っているといい。 その沈黙に耐えられる関係かどうか。
恋愛は人を強くすると同時に弱くする。 友情は人を強くするばかりである。
山から遠ざかればますますその本当の姿を見ることができる。 友人にしてもこれと同じである。
恋愛というものは、振幅が大きくて、情熱の波に弄ばれます。 友情は静かで安定した流れを辿ります。
「最近は親しい友人にもだまされる」 「それが友人というものだ」
真の友情は、前と後ろ、どちらから見ても同じもの。 前から見ればバラ、後ろから見ればトゲなどというものではない。
友情は不変といってよいが色と恋が絡めば話は別になる。