青年は完全なるものは愛さない。 なぜなら、彼らの為すべき余地があまりにもわずかしか残っていないので、 彼を怒らせるか退屈させるからである。
時を短くするものはなにか――活動。
時を絶えがたくするものはなにか――怠惰。
恋の病を癒す薬はいくつもある。しかしそれに間違いなく効く薬というものはない。
恋愛というものは常に一時の幻影で、必ず亡(ほろ)び、さめるものだ、 ということを知っている大人の心は不幸だ。
年をとってから暖まりたいものは、 若いうちに暖炉を作っておかなければならない。
私の人生は、一度もリハーサルのチャンスをもらえなかった公演のようなものです。
これが男というものです。計画だけはみんな悪者ですが、 そのくせ実行となると、弱気になって、それを誠実だというのです。
すべての悲劇というものは死によって終わり、 すべての人生劇は結婚をもって終わる。
人はだれしも、 自分自身の生涯を一人で生き、 自分自身の死を一人で死ぬものです。
離婚はきわめて自然なもので、 多くの家では毎晩、それが夫婦の間に寝ている。
過ぎ去った恋の思い出は、 それが強く記憶にとどまっている時には、 恋をしていた時にも劣らず魂を奪うものである。
人間はあらゆるものを発明することが出来る。 ただし幸福になる術を除いては。
人間は、 自分が他人より劣っているのは能力のためでなく、 運のせいだと思いたがるものだ。
人生は物語のようなものだ。 重要なのはどんなに長いかということではなく、どんなに良いかということだ。
人間は自分の恋していた時のことを思い出すと、 そのあいだには何一つ起こらなかったような気がするものだ。
愛し愛されるということは、 両側から太陽を浴びるようなものだ。