女房に愛される技術というものは発明されないものだろうか。
本を読んでも、物語や歴史に聞くところからでも、 真実の恋は滑らかに運んだためしがない。
金は借りてもならず、貸してもならない。 貸せば金を失うし、友も失う。 借りれば倹約が馬鹿らしくなる。
二人の人間が愛し合えば、ハッピーエンドはあり得ない。
おかしいわよ、金持ちの人がお金でなんでも手に入ると思っているのは。 あたし、そんなもの少しも欲しくない。 好きな人とならどんな汚い部屋だってかまいやしない。 気が向かなかったら、豪邸に住めっていわれたってイヤだわ。 お金なんて……、そう、お金の上でダンスしてみせるわ、つばをひっかけてみせるわ。
人間にとって大切なのは、 この世に何年生きているかということではない。 この世でどれだけの価値のあることをするかである。
薔薇はなぜという理由もなく咲いている。薔 薇はただ咲くべく咲いている。 薔薇は自分自身を気にしない。人が見ているかどうかも問題にしない。
彼に愛されていないなら別れること、愛されているなら迷わないこと。
まともな男は、三十歳すぎたら恋なんかしないね。 体のほうにガタがきはじめるから。
男はどんな女といても幸福にいけるものです。彼女を愛さないかぎりは。
「僕はずっと山に登りたいと思っている。……でも明日にしよう」 おそらくあなたは永遠に登らないでしょう。
天国はすごくいいところらしい。 だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから。
女は初めてできた恋人をいつまでも離すまいとする。 第二の恋人が出来ないかぎり。
人間は、自分が考えるほど不幸でもないし、それほど幸福でもない。
不本意な結婚をした男にとって、彼女は妻ではない。敵だ。
あなたは女だ。 だからこの世の中に愛ほど美しいものはないと思うに違いない。 しかし、私は男だ。いくらでもかわりの女を見つける。
人生で一番楽しい瞬間は、誰にも分からない二人だけの言葉で、 誰にも分からない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。
結局のところ、最悪の不幸は決して起こらない。 たいていの場合、不幸を予期するから悲惨な目に会うのだ。
我々が誕生の日の受け取る人生は真の人生の前渡しに過ぎず、 真の人生は我々が一人で見つけねばならない。