「あなた幸せなの?」 「あんまり幸せじゃないわ。でも人生ってそんなものよ。 私、ずっと悪いことを恐れて、いいことを取り逃してきたのね」
私が女より男を好きなのは、彼らが男であるからではない。 彼らが女でないからである。
醜い女はいない。 ただ、どうすればかわいく見えるかを知らない女はいる。
男が妻に望むのはただの同棲者でもなく子どもの母親でもない。 世の中の荒波を共に乗り切る相棒なんだ。
結婚したまえ、君は後悔するだろう。 結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。
結婚生活とはいわば冷蔵庫のようなものである。 冷蔵庫に入っている限られた素材で、 いかにおいしいご馳走を作り出すか、それに似ている。 決して、他人の冷蔵庫を羨ましがらないことだ。
死とは、私達に背を向けた、光のささない生の側面である。
理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。 しかし愛し合うためには少しばかり違っていなくてはならない。
金を持っている人間は、 貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。
すべての人間の一生は、神の手によって書かれた童話にすぎない。
人間は九ヶ月かけて生きる準備を整えるが、 人間を死に導くには一瞬の間しか必要としない。
「運」ってやつは、たえず変わる。 いま後頭部にがんと一撃くわせたかと思うと、 次の瞬間には砂糖をほおばらせてくれたりする。 問題はただ一つ、へこたれてしまわないことだ。
人生における大きな喜びは、 君にはできないと世間がいうことをやることである。
もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
人間の幸福は、決して神や仏が握っているものではない。 自分自身の中にそれを左右するカギがある。
自分の考えたとおりに生きなければならない。 そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう。
人間は、死ぬことを密かに望んだので戦争をしたのである。 自己保存の要求は極めて深いものかもしれないが、死への欲情はさらに深い。
恋は単純で原始的な行為である。それは闘争である。 それは憎しみである。恋には暴力が必要である。 相互の同意による恋愛は退屈な労役にすぎない。
恋の喜びは一瞬しか続かない。恋の悲しみは一生続く。