金のために結婚するものは悪い人間であり、 恋のために結婚するのは愚かな人間である。
古き良き時代。全ての時代は古くなると良くなるもの。
幸福は我が家の炉辺で成長する。 そして他人の庭先で摘み取るべきものではない。
死んで誰一人泣いてくれるものもないくらいでは、 生きがいのないものだね。
困難な情勢になってはじめて誰が敵か、 誰が味方顔をしていたか、そして誰が本当の味方だったかわかるものだ。
希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない。
男というものは元来多妻主義だ。 心ある女は、男の気まぐれによる過失をいつも大目に見る。
幸福は身体にとってはためになる。 しかし精神の力を発達させるものは悲しみだ。
「あなた幸せなの?」 「あんまり幸せじゃないわ。でも人生ってそんなものよ。 私、ずっと悪いことを恐れて、いいことを取り逃してきたのね」
男が妻に望むのはただの同棲者でもなく子どもの母親でもない。 世の中の荒波を共に乗り切る相棒なんだ。
結婚生活とはいわば冷蔵庫のようなものである。 冷蔵庫に入っている限られた素材で、 いかにおいしいご馳走を作り出すか、それに似ている。 決して、他人の冷蔵庫を羨ましがらないことだ。
涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。
青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましいものだ。
ある一人の人間のそばにいると、 他の人間の存在など全く問題でなくなることがある。 それが恋というものである。
もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
人間の幸福は、決して神や仏が握っているものではない。 自分自身の中にそれを左右するカギがある。
人間は、死ぬことを密かに望んだので戦争をしたのである。 自己保存の要求は極めて深いものかもしれないが、死への欲情はさらに深い。
人は、本当に愛していれば、 かえって愛の言葉など白々しくて言いたくなくなるものでございます。
青年よ、大志を抱け! それは金銭に対してでも、自己の利益に対してでもなく、 また世の人間が名声と呼ぶあのむなしいものに対してでもない。 人間が人間として備えていなければならぬ、あらゆることをなし遂げるため、 青年よ大志を抱け。