彼らにとって絶対に必要なものはお互いだけで、 お互いだけが、彼らにはまた充分であった。 彼らは山の中にいる心を抱いて、都会に住んでいた。
もはや愛してくれない人を愛するのは辛いことだ。 けれども、自分から愛していない人に愛されるほうがもっと不愉快だ。
一生涯ひとりの異性を愛することは、 一本の蝋燭が生涯燃えることと同じである.
彼に愛されていないなら別れること、愛されているなら迷わないこと。
二人のうちどちらかがいるところには、いつも二人ともいるんだよ。
人生で一番楽しい瞬間は、誰にも分からない二人だけの言葉で、 誰にも分からない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。
もしも人から、なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、 「それは彼が彼であったから、私が私であったから」と答える以外には、 何とも言いようがないように思う。
口先だけで「愛してる」と言われても簡単に無視できるけど、 態度で示されると、ついほだされてしまう。
会って、知って、愛して、 そして別れていくのが幾多の人間の悲しい物語である。
自分自身以上に愛するものがあるとき、人は本当に傷つくのだ。
夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。 また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる。
最初のキスを笑いながら交わして、いざ別れるとなっても、 しんみりとやさしい話をして別れるのが、一番安全でいい。
あの人が私を愛してから、 自分が自分にとってどれほど価値のあるものになったことだろう。
人が天から心を授かっているのは、人を愛するためである。
愛とは相手に変わることを要求せず、 相手をありのままに受け入れることだ。
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
夜の静けさのなかで、わたしは千の人々の喝采より、 愛する人からの一言、二言が欲しくなるわ。