愛されないのは悲しい。しかし、愛することができないというのはもっと悲しい。
彼らにとって絶対に必要なものはお互いだけで、 お互いだけが、彼らにはまた充分であった。 彼らは山の中にいる心を抱いて、都会に住んでいた。
あの人が私を愛してから、 自分が自分にとってどれほど価値のあるものになったことだろう。
愛情とはからだとからだをよせて、さむさをあたためあうことなのだ。
大切なのはどれだけ相手を愛するかではなく、 相手にとって自分は何かを知ることだ。
口先だけで「愛してる」と言われても簡単に無視できるけど、 態度で示されると、ついほだされてしまう。
もはや愛してくれない人を愛するのは辛いことだ。 けれども、自分から愛していない人に愛されるほうがもっと不愉快だ。
自分の生活に何かを加えて、あるいは何かを減らして、 自分の生活を変えてくれる相手でない限り、その人を愛することはできない。
なるほど、あの娘は美しい。しかし、美しいと思うのはお前の目なのだよ。
一緒に泣いた時に、 はじめてお互いがどんなに愛し合っているのかが分かるものだ。
手の上なら尊敬のキス。額の上なら友情のキス。 頬の上なら厚情のキス。唇の上なら愛情のキス。 閉じた目の上なら憧憬のキス。掌の上なら懇願のキス。 腕と首なら欲望のキス。さてそのほかは、みな狂気の沙汰。
ラブレター…… 青年は急いで読み、壮年はゆっくり読み、老人は読みなおす。
あなたと一緒に歩く時は、 ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
愛情には一つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ。
愛とは相手に変わることを要求せず、 相手をありのままに受け入れることだ。
「君は会うたびに美しくなる」 「会ったのはついさっきよ」 「その間に美しくなった」