愛されているという驚きほど、神秘的な驚きはない。 それは人間の肩に置かれた神の指だ。
人間は愛しているか、愛されているか、どっちかでないと辛いね。
手の上なら尊敬のキス。額の上なら友情のキス。 頬の上なら厚情のキス。唇の上なら愛情のキス。 閉じた目の上なら憧憬のキス。掌の上なら懇願のキス。 腕と首なら欲望のキス。さてそのほかは、みな狂気の沙汰。
人生で一番楽しい瞬間は、誰にも分からない二人だけの言葉で、 誰にも分からない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。
一緒に泣いた時に、 はじめてお互いがどんなに愛し合っているのかが分かるものだ。
愛することによって失うものは何もない。 しかし、愛することを怖がっていたら、何も得られない。
愛と憎しみは双生児である。 愛すればこそ憎むし、憎むほどの想いがあって初めて愛するのだ。
夜の静けさのなかで、わたしは千の人々の喝采より、 愛する人からの一言、二言が欲しくなるわ。
理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。しかし愛し合うためには少しばかり違っていなくてはならない
愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない。
落ち込むのと失望は違うんよ。 だって、落ち込んでても夢や愛は信じとるもん。
愛されなかったということは生きなかったことと同義である。
彼が夕食に遅れるときは、 浮気しているか死んで道端に転がっているかのどっちかなのよ。 道端でくたばっているほうがいい、といつも思ったわ。
彼らにとって絶対に必要なものはお互いだけで、 お互いだけが、彼らにはまた充分であった。 彼らは山の中にいる心を抱いて、都会に住んでいた。