恋とは甘い花のようなものである。 それをつむには恐ろしい断崖の端まで行く勇気が無ければならない。
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
性本能なしにはいかなる恋愛も存在しない。 恋愛はあたかも帆船が風を利用するように、この粗野な力を利用する。
人間は自分の恋していた時のことを思い出すと、 そのあいだには何一つ起こらなかったような気がするものだ。
もしクレオパトラの鼻がもっと低かったなら、 世界史の表情は変わっていただろう。 人間のむなしさを知ろうとするなら、 恋愛の原因と結果とをよく眺めるがよい。
恋というのは一つの芝居なんだから、筋を考えなきゃだめだよ。
空は女の恋のようなものであり、海は男の恋のようなものである。 それぞれ下と上とで区切りに限界があることに気付かない。
恋とは巨大な矛盾であります。 それなくしては生きられず、しかもそれによって傷つく。
恋というものは心から心に至るもっとも短い道である。直線である。
人が心から恋をするのはただ一度だけである。 それが初恋だ。
恋する者には、恋の相手がいつもひとりぽっちのように見える。
恋は、できの悪い学者よりも数倍勝る人生の教師である。