初恋の最大の魅力は、 「恋がいつかは終わる」ということを知らない点にある。
人生はチャンスだ。結婚もチャンスだ。恋愛もチャンスだと、 したり顔して教える苦労人が多いけれども、私はそうではないと思う。 私は別段、例の唯物論的弁証法に媚びるわけではないが、 少なくとも恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意思だと思う。
男というものは自分の愛している女を憎み、どうでもよい女を愛するものだ。
ロマンチックな恋だけが恋ではありません。 本物の恋とは、オートミールをかき混ぜる行為のように平凡で当たり前なのです
恋の悩みほど甘いものはなく、恋の嘆きほど楽しいものはなく、 恋の苦しみほど嬉しいものはなく、恋に苦しむほど幸福なことはない。
恋とは巨大な矛盾であります。 それなくしては生きられず、しかもそれによって傷つく。
みずから苦しむか、もしくは他人を苦しませるか。 そのいずれかなしに恋愛というものは存在しない。
恋愛の十分の九は愛する側にあって、 その十分の一が愛されている対象の側にある。
恋に肩をたたかれた時には、 常日頃は詩的な調べに耳をかさないような男でさえ詩人になるのだ。
恋する女の最高の幸福は、 恋する男性によって彼自身の一部と認められることである。
いかに見栄えしない草でも春とともに花になるように、人は恋することによってそれ自身を花咲かせる
男はどんな女といても幸福にいけるものです。彼女を愛さないかぎりは。