山は山を必要としない。 しかし、人は人を必要とする。
運命が明日なにを決定するかを問うな。 瞬間こそ我々のものである。 さあ、瞬間を味わおうではないか！
青春の特権といえば、一言も以ってすれば無知の特権であろう。
人生は決して、あらかじめ定められた、 すなわち、ちゃんとできあがった一冊の本ではない。 各人がそこへ一字一字書いていく白紙の本だ。 生きて行くそのことがすなわち人生なのだ。
人は無我夢中に急いで結婚するから一生悔いることになる。
あなたがたのなかにはいつでも貧しい者がいるだろう。 というのは、いつでも富める者がいるからなのだ。 富める者、すなわち、所有よりも権力のほうを求める貪欲で冷酷な者が。
私がお前を愛するごとく、 お前も私を愛するならば、我々の恋を切り裂くナイフがあろうか。
若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切なものだと思っていた。 今、歳をとってみると、その通りだと知った。
自転車は走ればこそ転倒しない。 要領の良い連中は、不安定な世の中を遊泳する。
あなたの友人があなたを裏切るようなことをしたからといって、 あなたは友人の悪口を人に語ってはならぬ。 長い間の友情がゼロになるから。
ロマンを求める人間にとって、 恋はその人生の一番大切な位置を占め、 全てに優先される。
恋とは巨大な矛盾であります。 それなくしては生きられず、しかもそれによって傷つく。
我々は一人で世の中を歩いている。 我々が望むような友情は夢であり、寓話である。
男と女とが結婚したときには、 彼らの小説は終わりを告げ、彼らの歴史が始まる。
朝起きる時は「今日も会えないだろう」と思い、 寝る時には「今日も会えなかった」と思うのです。 長い長い毎日に、幸福な時は片時もありません。 全ては物足りなさ、全ては後悔、全ては絶望です。
