人生はただ歩き回る影法師、哀れな役者だ。 出場の時だけ舞台の上で、見栄をきったりわめいたり、 そしてあとは消えてなくなる。
元始、女性は実に太陽であった。真心の人であった。 今、女性は月である。 他によって生き、他の光によって輝き、病人のような蒼白い顔の月である。
人が恋をしはじめた時は、生きはじめたばかりのときである。
真実の愛は幽霊のようなものだ。 誰もがそれについて話をするが、それを見た人はほとんどいない。
駒鳥は巣立ちしてまもなく林の中を一直線に飛翔するという。 そして多くの若い駒鳥が樹木に衝突して地に落ちる。
時間の価値を知れ。 あらゆる瞬間をつかまえて享受せよ。 今日出来る事を明日まで延ばすな。
嫉妬は常に恋と共に生まれる。 しかし必ずしも恋と共には滅びない。
人のこと嫌いになるってのは、それなりの覚悟しろってことだぞ。
男にほれられるような男でなければ、女にはほれられない。
死ぬということは、生きているよりいやなことです。 けれども、喜んで死ぬことが出来れば、くだらなく生きているよりは幸福なことです。
家が必要なら、できあがっているのをとれ。 妻が必要なら、できあがったのはとるな。
恋をすることは苦しむことだ。 苦しみたくないなら、恋をしてはいけない。 でもそうすると、恋をしていないことでまた苦しむことになる。
恋のない結婚のあるところには、 結婚のない恋が生まれることだろう。
人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、
頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ。
「人生は重大なものだ。快楽などデザートだ」 「あら、デザートは好きよ」
結婚は一切のものを呑み込む魔物と絶えず戦わなくてはならない。 その魔物とはすなわち―――習慣のことだ。
恋愛においては、 恋したふりをする人のほうが本当に恋している人よりもずっとうまく成功する。
人生とは、 病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に取り憑かれている一個の病院である。