女は自分の美点のために愛されることにときとして同意するが、 常に好むのは、自分の欠点のために愛してくれる人のほうだ。
「昨日のことは忘れて欲しいの」「もう遅い。日記に書いた」
過去の記憶がお前に喜びを与えるときにのみ、 過去について考えよ。
人はある恋を隠すこともできなければ、ない恋をよそおうこともできない。
恋は結婚より楽しい。 それは小説が歴史より面白いのと同様である。
貧乏はハシカと同じだ。どうせかかるなら早いほうがいい。 貧乏な家に生まれたことを喜べ。
去る者は日に以って疎し、生ける者は日に以って親し。 古墓犂かれて田と為り、松柏摧かれて薪となる。
女が男を愛するというときは、 男はたとえ彼女を愛していないくても聞いてやらねばならない。
生き物は全て孤独である。 そして人間は自らが孤独であることを最も良く知る者である。
私達は年齢を重ねるにつれて、 時間の価値をいっそう鋭く感じるようになる。 実際、時間以外のものはまるで大したものではないように映じてくる。 そしてこの点で、私達はいよいよ悲惨な人間になってくる。
恋は決闘です。もし右をみたり左をみたりしたら敗北です。
長いこと結婚指輪が活躍してくれましたわ。 誘惑からも守ってくれました。 パーティーでは夫と何度も思い出させてくれ、もう帰る時間よとうながしてくれました。 夕食のお相手をホッとさせたこともありますし、 産科の病室では結婚指輪がステータスシンボルでした。
人生は学校である。 そこでは幸福より不幸の方が良い教師である。
女も凡庸な作家も、自画自賛するほどには世間から賞賛されない。
自分自身以上に愛するものがあるとき、人は本当に傷つくのだ。