生きているということは一つの病気である。 誰もがその病気によって死ぬ。
生きることは病であり、眠りはその緩和剤、死は根本治療。
愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
我々は命あるものを、 使い古したら捨ててしまう靴や身の回りの品のように扱うべきではない。
一人でいるとき、女たちがどんなふうに時間をつぶすものか。 もしそれを男たちが知ったら、男たちは決して結婚なんてしないだろう。
恋愛の誕生はあらゆる誕生と同じく「自然」の作品である。 愛の技術が介入するのはその後のことである。
人生における無上の幸福は、自分が愛されているという確信である。
美しい女にはやがて飽きがくる。善良な女には決して飽きはこない。
青春ほど死の翳(かげ)を負い、死と背中合せな時期はない。
夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。 また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる。
従順な妻というものは、夫に従うことで夫を支配する。
女は愛されることを求め、理解されることを求めない。
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
君に金がない理由を教えてやろうか。 それは君が金だけをひたすら愛さないからさ。 金というものはね、何もかも愛するような浮気者には身をまかせないものさ。