古き良き時代。全ての時代は古くなると良くなるもの。
やりかたやハウツーなんてない。 ただ愛することによってしか、愛し方なんてわからないんだ。
ある年齢以後になると友人を選ぶよりは、 友人に選ばれる場合の方が多い。
金は底のない海である。このなかに名誉も良心も心理もみんな投げ込まれる。
金のために結婚するものは悪い人間であり、 恋のために結婚するのは愚かな人間である。
二十代の恋は幻想である。 三十代の恋は浮気である。 人は四十代に達して、 初めて真のプラトニックな恋愛を知る。
人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
恋する女の最高の幸福は、 恋する男性によって彼自身の一部と認められることである。
平凡から非凡になるのは、 努力さえすればある程度の所まで行けるが、 それから再び平凡に戻るのが、難しい。
女が君を愛すると誓っても、必ずしも信じるわけにはいかない。 しかし君を愛さないと誓った時にも、やはり信じすぎないほうがよい。
己の感情は己の感情である。己の思想も己の思想である。
天下に一人もそれを理解してくれる人がなくたって、 己はそれに安んじなければならない。
それに安じて恬然としていなくてはならない。
自分を好きになったほうがいい。 長く付き合うんだから。
人生は、私たちが人生とは何かを知る前にもう半分過ぎている。
大文字ばかりで印刷された書物は読みにくい。 日曜日ばかりの人生もそれと同じだ。
最初の一目で恋を感じないなら恋というものはないだろう。
「貧困は恥ではない」というのは、すべての人間が口にしながら、 誰一人、心では納得していない諺である。