もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
ある一人の人間のそばにいると、 他の人間の存在など全く問題でなくなることがある。 それが恋というものである。
大多数の若者は、そのぶしつけと無作法を、 天真爛漫のつもりでいる。
青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましいものだ。
人生における大きな喜びは、 君にはできないと世間がいうことをやることである。
誰もが自分の選んだ運命や偶然与えられた運命に満足せず、 他の道を歩んだ人々を羨むのはどういうわけだろう。
「運」ってやつは、たえず変わる。 いま後頭部にがんと一撃くわせたかと思うと、 次の瞬間には砂糖をほおばらせてくれたりする。 問題はただ一つ、へこたれてしまわないことだ。
人間は九ヶ月かけて生きる準備を整えるが、 人間を死に導くには一瞬の間しか必要としない。
愛情と欲情が溶け合ったときには、 恋愛はほとんど友情に近い穏やかさをおびる。
すべての人間の一生は、神の手によって書かれた童話にすぎない。
涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。
人は、自然の悪を知ることを学んで死を軽蔑し、 社会の悪を知ることを学んで生を軽蔑する。
若いときに苦い水を飲まなかったやつは、ひだちが悪いよ。
金を持っている人間は、 貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。