私には女たちが象と同じように思える。 眺めるのは好きだが、家に欲しいとは思わない。
そなたのために、たとえ世界を失うことがあっても、 世界のためにそなたを失いたくない。
人間は自分の恋していた時のことを思い出すと、 そのあいだには何一つ起こらなかったような気がするものだ。
人が心から恋をするのはただ一度だけである。 それが初恋だ。
人生は物語のようなものだ。 重要なのはどんなに長いかということではなく、どんなに良いかということだ。
「時」の歩みは三重である。 未来はためらいつつ近づき、 現在は矢のように速く飛び去り、 過去は永久に静かに立っている。
今今と今という間に今ぞ無く 今という間に今ぞ過ぎ行く
人間は、 自分が他人より劣っているのは能力のためでなく、 運のせいだと思いたがるものだ。
現在一つ持っているほうが、 未来において二つ持っているより値打ちがある。
もしも私がこの人生を繰りかえらねばならないとしたら、 私の過ごしてきた人生を再び繰り返したい。過去を悔やまず、未来を恐れもしないから。
愛情がこもっていて無口な人こそ、人生の伴侶としてふさわしい。
人生はマラソンなんだから、百メートルで一等をもらったってしょうがない。
なぜ死を恐れるのですか。 まだ死を経験した人はいないではありませんか。
世の中の人は何とも言わば言え。 我が成すことは吾のみぞ知る。
ぼくらは謙虚でなくちゃいけない。静かな生活の美しさを知るべきだよ。 「運命」の目にさえも気づかれないで、そっと人知れぬ一生を終えるべきなんだ。
苦しい時には自分よりもっと不幸な男がいたことを考えよ。
「どこかで会ったことがある?」「いや、ないわ」「そう、残念だ」
我々が誕生を喜び、葬式を悲しむのは何故か? 我々がその当人でないからだ。