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孤独は厚い外套である。 しかし、心はその下で凍えている。
やりかたやハウツーなんてない。 ただ愛することによってしか、愛し方なんてわからないんだ。
朝寝は時間の出費である。 しかも、これほど高価な出費は他にない。
私が女より男を好きなのは、彼らが男であるからではない。 彼らが女でないからである。
葬式の類は一切無用のこと。 弔問、供物の類はすべて固辞すること。 生者は死者のためにわずらわさるべきにあらず。
人生は苦痛であり恐怖である。だから人間は不幸なのだ。 だが今では人間は人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ
学問のある人間が大勢集まってあらゆる機械や薬品を考え出したが、 いまだに女性が原因で起こる病気の薬を考え出そうとした学者はいない。
女性はどこから見ても低劣であり、 女性固有の領域においても全くの無能力であるにもかかわらず、 いぜんとして女性がハバをきかしているのは、結局は男性が愚鈍だからである。
同棲するために結婚し、三人家族になるのを避けるために離婚する。
「どこかで会ったことがある？」「いや、ないわ」「そう、残念だ」
人間は自分の恋していた時のことを思い出すと、 そのあいだには何一つ起こらなかったような気がするものだ。
私たち、人生の一番いいときをさよならばかり言って過ごしたのね。
恋の口説は、できるだけくどくて、長いほうがよろしい。 女の心というものは、決して石でできあがっているものではないのだから。
友情は永続的なものの感情を与え、恋愛は永遠的なものの感情を与える。 しかし、両者とも後に残るのものはエゴイズムだけである。
幸福、それは君の行くてに立ちふさがる獅子である。 たいていの人はそれを見て引き返してしまう。
人間は、死、悲惨、無知を癒すことができなかったので、 自己を幸福にするために、それらを敢えて考えないように工夫した。
死ぬ前に病気にならんことを決めたよ。 ぽっくり死ぬのが一番だ。
愛情のない結婚は悲劇だ。 しかしまるっきり愛情のない結婚よりいっそう悪い結婚が一つある。 それは、愛情はあるが片一方にだけ、という場合だ。
人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。 しかしこれには不思議はない。 幸福とは、あのショーウィンドウの中の品物のように、 好きなものを選んで金を払えば持って帰れるというものではない。
