あの人が私を愛してから、 自分が自分にとってどれほど価値のあるものになったことだろう。
人生はせいぜいのところ、強情な子供みたいなものだ。 寝ついてしまうまでは静かにさせておくために遊ばせたり、 少し機嫌を取ったりしなければならないが、眠り込めば心配はおしまいである。
金がなくて恋愛結婚をすれば、楽しい夜と悲しい昼を持つ。
未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである
過去のことは過去のことだといって片付けてしまえば、 それによって、我々は未来をも放棄してしまうことになる。
男と交際しない女は次第に色褪せる。女と交際しない男は次第に阿呆になる。
恋人のいる人間に友情を注ごうとすることは、 喉の乾いている人間にパンを与えようとするようなものだ。
「いいことがある。僕達は結婚しよう」 「もっといいことがあるわ。結婚しないでおきましょう」
他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。 ふりかけるとき、自分にも数滴はかかる。
真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える。
自分が立っている所を深く掘れ。そこからきっと泉が湧きでる。
友情とは名ばかりのものだ。 私はどんな人間も愛さない。兄弟すら愛さない。 兄のジョセフだけは少し愛している。 ただし、それも習慣上からである。
人生はつくるものだ。 必然の姿などというものはない。
財布は、その中に何か入っていなければボロきれと変わらない。
最上の男は独身者の中にいるが、最上の女は既婚者の中にいる。
平らな道でもつまずくことがある。 人間の運命もそうしたものだ。 神以外に誰も真実を知るものはないのだから。
人はその生涯の40年間で本文を著述し、 これにつづく30年間において、前者についての注釈を付加する。
当人が偉大になればいい。そうすれば恋のほうから必ずあとについてくる。
一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。 だが、死ねば、多くの実を結ぶ。