恋愛――患者を結婚させるか、 あるいはこの病気を招いた環境から引き移すことによって治すことができる 一時的精神異常。
人生は一箱のマッチに似ている。 重大に扱うのはばかばかしい。しかし重大に扱わなければ危険である。
男というものは、女房が小難しいことを喋っているときより、 自分の食卓にうまい料理があるときのほうがもっと嬉しいものである。
愛の表現は惜しみなく与えるだろう。 しかし、愛の本体は惜しみなく奪うものだ。
死を願望するものは惨めであるが、死を恐れるものはもっと惨めである。
人生は短い。 たとえ、それを長いと思って過ごしている人たちにとっても。
古くなって値打ちが出るものを私は二つしか知らない。酒と恋する男である。
二人の女を和合させるより、 むしろ全ヨーロッパを和合させることのほうが容易であろう。
結婚というのは宝くじのようなものだ。 ただし当たらなかったからってその券を破り捨てるわけにはいかない。
我々の人生が素晴らしく、またうまく生きられるには、 我々がそれをはっきりと理解していたかどうかが重要なのではない。 ともすれば、我々が軽蔑しがちな方面から生活が豊かになることが多いのである。
僕もこうして人間に生まれてきたんだから、 やはり何か生きがいが感じられるまで生きている義務がある。
虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。 保険に入っていれば金を残す。
人生の半分はトラブルで、 あとの半分はそれを乗り越えるためにある。
幸福であろうと思えば、 「こうでさえあったらなあ」という言葉をやめて、 その代わり、 「今度こそは」という言葉に変えなさい。