女性が鏡に映して自分を見るのは、自分の姿を見るためでなく、 自分がどんなふうに他人に見られるかを確かめるためだ。
人間の一生を支配するのは運であって、知恵ではない。
人は反感から愛へ向かう。 だが愛することから始めて反感に達する場合には、けっして愛には戻らない。
私達は踏みなれた生活の軌道から放り出されると、 もうダメだ、と思います。 しかし、実際はそこに、ようやく新しい良いものが始まるのです。 生命のある間は幸福があります。
恋には二種類ある。 その一つは、人を誰でも見苦しいものにしてみせる"満たされない恋"であり、 他の一つは、人を誰でも白痴にする"満たされた恋"である。
恋には経験というものはない。 なぜなら、そのときにはもう恋していないのだから。
誰も称賛してくれる者がいなくても自分のことは自身で称えよ。
もし本当に死の精髄を見たければ、 生の実体に向けて心をいっぱいに開きなさい。 なぜなら、川と海が一体であるように、生と死は一体だからである。
人間は、死、悲惨、無知を癒すことができなかったので、 自己を幸福にするために、それらを敢えて考えないように工夫した。
恋の悩みほど甘いものはなく、恋の嘆きほど楽しいものはなく、 恋の苦しみほど嬉しいものはなく、恋に苦しむほど幸福なことはない。
金持ちは世界の隅々にまで従兄弟やおばさんをもっている。 貧乏人が持っている親戚は不幸だけだ。
亀の肉がさまざまな肉の味わいを持っているのと同じく、 結婚もまたいろいろと変わった味を持っている。 そして、亀が歩みののろい動物であるのと同じく、 結婚もまた足取りののろいものである。
王様であろうと百姓であろうと、 自分の家庭で平和を見出す者が一番幸福な人間である。
一見して人生には何の意味もない。 しかし一つの意味もないということはあり得ない。
私の疲れた心よ。生きるということはなんと困難なことだろうか。
時間を浪費するな、人生は時間の積み重ねなのだから。