死ぬ前に病気にならんことを決めたよ。 ぽっくり死ぬのが一番だ。
恋をして恋を失った方が、 一度も恋をしなかったよりマシである。
幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。
日曜学校のクラスに金髪の美しい少女がいた。 私は一目ぼれだった。妻となった今も私の気持ちは変わっていない。
青年にすすめたいことは、ただ三語につきる。 すなわち働け、もっと働け、あくまで働け。
それをやりにおれが生まれてきた。そのことだけを考えればよい。
人の運命を決定するのは、 その人が自分自身をいかに理解しているかということである。
死のことは考えるに及ばない。 死は我々が手を貸さなくても我々のことを考えてくれているのだから。
男どもは結婚を神聖だなどという。 それこそ神をも人をもあざむく台詞というものだ。 そしていつでも、その台詞の迷惑をこうむるのは、 純潔無垢な、理想の女性とでも言うべき乙女なのだ。
「君は会うたびに美しくなる」 「会ったのはついさっきよ」 「その間に美しくなった」
愛情のない結婚は悲劇だ。 しかしまるっきり愛情のない結婚よりいっそう悪い結婚が一つある。 それは、愛情はあるが片一方にだけ、という場合だ。
もしあなたが約束の時間より早く着いたら、あなたは心配性である。 もし遅れてきたら挑発家、 時間どうりに来れば強迫観念の持ち主。 もし来なかったら、知恵遅れという事になる。
ほんとうに誠実に生きるためには朝、決めたものを、 夜、NOと言わざるを得ないこともあるかもしれない。
恋愛は若いものの幸福な特権であり、老人の恥辱である。