人生における大きな喜びは、 君にはできないと世間がいうことをやることである。
青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましいものだ。
大多数の若者は、そのぶしつけと無作法を、 天真爛漫のつもりでいる。
ある一人の人間のそばにいると、 他の人間の存在など全く問題でなくなることがある。 それが恋というものである。
もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
人間の幸福は、決して神や仏が握っているものではない。 自分自身の中にそれを左右するカギがある。
恋愛では信じてもらうことが必要であり、 友情では洞察してもらうことが必要である。
自分の考えたとおりに生きなければならない。 そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう。
手の上なら尊敬のキス。額の上なら友情のキス。 頬の上なら厚情のキス。唇の上なら愛情のキス。 閉じた目の上なら憧憬のキス。掌の上なら懇願のキス。 腕と首なら欲望のキス。さてそのほかは、みな狂気の沙汰。
人間は、死ぬことを密かに望んだので戦争をしたのである。 自己保存の要求は極めて深いものかもしれないが、死への欲情はさらに深い。
愛の舞台に上って馬鹿らしい役割を演じるのは、いつでも男だ。
貧乏人の写真が新聞に出るのは、犯罪を犯したときに限られる。
人は、本当に愛していれば、 かえって愛の言葉など白々しくて言いたくなくなるものでございます。
恋は単純で原始的な行為である。それは闘争である。 それは憎しみである。恋には暴力が必要である。 相互の同意による恋愛は退屈な労役にすぎない。
男が女を愛する第一の条件は、 その女が自分の気に入るかどうか、ということである。 ところが女にあっては、もう一つの条件がいる。 それは、自分の選択が他人に気に入られるかどうかということである。
恋の喜びは一瞬しか続かない。恋の悲しみは一生続く。
世の中には幸福も不幸もない。ただ、考え方でどうにでもなるのだ。